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日本国憲法公布70年目と東京ドリーム学園

今日11月3日は、文化の日である。その意味は、「現」日本国憲法の公布から70年を迎えたということである。理想主義に満ちた我々の憲法を誰がこんなにボロボロにしたのか?「現」とあえて書いたのは、今、日本国憲法の土台が揺るがされているからだ。現在、世界規模で国家のあり方も揺らいでいる。地球規模で混乱する極みの中で、節目といえる。
このところ著しいのは、自由や人権、民主主義といった価値を先駆的に追求してきた国々の揺らぎである。昨年大規模テロが起きたフランス。難民の受け入れできしドイツ。欧州連合から離れる英国。そして混乱の情況で大統領選を迎える米国。
各国は保護主義彼の色を濃くし、一部は極右勢力の台頭をも許している。それは我が国日本も無関係ではない。グローバリズムのもたらす苛烈な現実を前にあえぐ国の姿である。
日本は所得格差の拡大やポピュリズムの浸透によって他国の動向と無関係ではなくなってきた。 この状況は東京ドリーム学園に通う留学生とは果して無関係だろうか? 
金や物が自由に流通するグローバリズムの国際関係は、一面では国境の壁を低くする。しかし、同時にグローバルリズムはナショナリズムを刺激し、国家主義を誘引する。
こうした流れは、広く国際主義の力を弱めることに加えて、日本国憲法の存立自体を危うくする可能性を孕んでいる。
 今年は、7月の参院選挙を経て、衆参両院で3分の2以上を改憲勢力が握ったおぞましき年でもある。政府与党は、集団的自衛権の発動を含む、安保法制(=戦争法制)や国家秘密法の施行など、着々と日本国憲法を形骸化してきた。さらに参議院選の結果、与党はいつでも改憲できる可能性を手中に収めた。
 憲法は国家の根本原則を定めるものである。それぞれの国の理念や統治ルールの骨格が内在化され、全ての法に対しは憲法は優先される。それが「立憲主義」というものである。
東京ドリーム学園の留学生の母国の憲法はどうなっているのだろう。
もしも国際ドリーム学園に集う留学生が日本国憲法を学んだら、自国の憲法と彼我の差を感じるかもしれない。われらが胸を張ることができる理想主義が日本国憲法に備わっていることに気づくだろう。
アジアの諸国民はわが国憲法のありさまを注視している。われわれはこのことを意識し、日本国憲法を、決して間違ってもお座成りに扱ってはいけない。