豊洲問題と東京ドリーム学園 序説

東京の「城北」に位置する巣鴨。そこには東京ドリーム学園がある。一方、「城南」に位置する築地には、魚、青果市場がある。「いちば」である。「しじょう」ではない。
2016年7月に行われた東京都知事選挙以来、ニュースなどで豊洲問題が浮上する度に、豊洲「しじょう」だの築地「しじょう」….「しじょう」「しじょう」と喧しい。
官房長官ではないが、「非常に違和感がある」のでネットで調べてみよう。
「いちば」と「しじょう」について調べてみると、【Wikipedia】にこうあった。
「いちば」とは、魚市場、青物市場というように、場所を指す場合に使用する言葉。対する「しじょう」は、売手市場、卸売市場というように、経済的な機能を表す場合に使用する言葉とあった。さらに、「現在では従来『いちば』と呼んだものを『しじょう』と呼ぶ慣用が広く一般化してきており、『いちば』はごく小規模のものという考えが当事者の間に強い、とあった。英語では、いちばは、market。しじょうは、exchangeです。
何のことはない、要するに規模、すなわち経済の問題である。しかしこれでは日本語の混乱と言われても仕方がない。第一東京ドリーム学園に集う留学生に論理的に説明できない。
みんな子どものころから、「うおいちば」、「やさいいちば」と聞いて育ってきた。だって、「やっちゃば」という言葉があるではないか?そもそも「うおしじょう」なんてあるか?じゃぁ、「ぎょしじょう」か?ぎょぎょ?これでは、違和感なんてものでは済まない。
ということは、もともとは「つきじいちば」と呼んでいたのに、誰かが私情を挟んで、比較的最近になって「つきじしじょう」と呼ぶようになったのではないか?
そ、豊洲なら、地下に六価クロムや水銀、シアンなどの毒物が残っていたって、経済取引だから、豊洲市場(しじょう)なのか?扱うのは新鮮な海産物でしょう?カネじゃない。
そういえば、落ち目の日経平均株価に関連した東京は兜町証券取引所は、東京市場(しじょう)で当然なのである。ここはいちおう経済の中心の一つですからね。
それとも、豊洲で行われるのは、シアンなど毒入りでも何でもいいから、証券市場のごとく、あくまでも経済取引だから、豊洲市場(しじょう)でいいのだろうか?
こんな悪い冗談を東京ドリーム学園の留学生が聞いたら、何と思うだろうか。